【SDGs企業に突撃取材#001】障がい者雇用の可能性を広げ続けている「まくらのキタムラ」四代目社長 北村圭介さん

「あなたの企業のSDGs取り組みを教えてください!」という突撃取材から始まった今回のシリーズ♪SDGsは環境や平和など色々ありますが、このシリーズでは「ヒト」に対してSDGs取り組みをしている企業さんをピックアップ*

シリーズ第一弾は、「枕作りに無我夢中!」創業99年の老舗枕メーカー「まくらのキタムラ」四代目社長、北村圭介さんにお話しを伺いました♪

北村さんが考える「多様性と選択肢」とは?一世紀にわたり事業を展開されているキタムラさんならではの時代の流れを読む術、柔軟な考え方をご紹介します*

「まくらのキタムラ」で障がい者雇用が始まったのは今から8年前。就労支援事業者のスタッフが飛び込みで「何か仕事をいただけませんか!?」と言ってこられたことがきっかけだったようです。

 Q.障がい者雇用を決めた理由は何ですか?

「まず、作業所を見学させてもらったのですがその光景に驚きました。一人で行っている作業を5名の障がい者の方が作業していたんです。

枕づくりには様々な工程があるため、工程を見直し、仕事を細分化することで一人ひとりに役割を持っていただくことができるのでは、と考えました。」

Q. 障がい者雇用に対して、社内の理解はあったのでしょうか?

「正直、最初は不安に思う社員もいました。しかし、彼、彼女たちの働きを見るうちに安心に変わったようです。結果、二名の障がい者を社員として採用しました。」

Q. 障がいのある方は、どのような仕事を担当していますか?

「『縫製』という仕事は集中力がとても必要な作業です。『ひとつのことに没頭できる』という特性を持つ障がい者ととても相性が良いようで、縫製のエースとしてがんばってもらっています。頼れる大切な存在です。」

Q. 今後、障がい者雇用をさらに広げていくための施策は何かお考えですか?

「コロナ禍で高齢の職人さんの安全を確保するため、会社のミシンを使って自宅で作業できるようなリモートワークをスタートさせます。 これによって雇用の範囲が広がりました!自宅にいなければならない事情を持つ障がい者雇用の可能性が見出せたんです。」

Q. 障がい者雇用で必要なことは何だと思いますか?

「必要なのは『選択肢』を増やしてあげること。得手不得手を見極めた上で働き方や場所を考えることが大切です。仕事の多様性が選択肢に繋がります。」

取材したMUga/MUchuスタッフより

「障がい者雇用をするまで就労支援や作業所との関わりは全くなく、最初は戸惑いもあったようです。数年の時を経て、障がいのある方に光があたる環境を創られた『まくらのキタムラ』さんの取り組みは今後も『リモート』などを取り入れながらさらに広がっていきそうですね。」

さいごに…

SDGsに取り組んでいるまくらのキタムラさんにお話しをお聞きしました。「持続可能な世の中」に向けてできることはないか…今一度考えるきっかけにしていただければ幸いです。

[*INFO*]

MUga-MUchu 公式サイト

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