【SDGs企業に突撃取材#005】障がい者雇用の新しい価値をつくる転職支援サービス「KindAgent株式会社」の茅原亮輔さん

SDGs取り組みについて取材し、発信していく今シリーズ第五弾は、障がい者や働くことに工夫が必要な方に特化した転職支援サービス「KindAgent株式会社」の茅原亮輔さんにお話しを伺いました!障がい者雇用の新しい価値の作り方とは?企業と求職者、双方が満足する取り組みをご紹介します。

KindAgent(カインドエージェント)株式会社は、障がい者雇用率にとらわれない雇用のあり方を提唱し、実現している企業です。創業2ヶ月目というフレッシュな企業であり、コロナ禍に準じた思考をお持ちの茅原さん。「情熱とアイディアで障害者雇用の新しい価値を創造する」と掲げるその想いをピックアップしました。

Q.どのような取り組みをされている企業ですか?

A.「障害があったり働くことに何かしらの工夫が必要だったりする方に特化した人材紹介会社です。他、企業の障がい者雇用に関するコンサルティングも行っています。」

「『KindAgent』という弊社のロゴは、会社の立ち上げ時にサポートしてくださった障がい者アーティストの方の作品を使用しています。唯一無二のこの作品が気に入り、有償で提供していただきました。このように、障がいをお持ちの方が手掛ける『その人だからできる価値』を追求し、サポートしていきたいと考えています。」

Q.障がい者雇用に特化した人材サービスを行ったキッカケは何ですか?

A.「昔、大手障がい者雇用支援企業に勤めていたとき、『法定雇用率』に対しての違和感を抱いたことがキッカケです。法定雇用率とは、会社全体の常用労働者に対する障がい者割合のことを言います。年々この%は引き上げられており、すべての事業主は決められた割合以上の障がい者を雇用する義務があります。しかし、実情は数合わせ感がいなめません。『数値を達成すればいい』といった企業の姿勢に対し『もっと人に寄り添う人材紹介会社があっても良いのではないか?』と考え、起業しました。」

Q.具体的にはどのような施策をしていますか?

A.「価値の創造を障がい者雇用の領域でつくりたいと考えています。そのために、カウンセリングの質を高めることを意識しています。ありがちなカウンセリングではなく、自己理解を促し、本人も気づいていないような特性を引き出します。本人がキャリアを描けるように支援することも大切です。」

Q.活動を通して得られたことは何だと感じますか?

A.「狭い所に押し込めるのではなく広く選択肢を持てる企業になったと感じます。企業内で、障がい者や仕事をすることに工夫が必要な方へのサポートが自発的に行われるようになりました。まだまだ事業運営はこれから、といった段階のため、今後、日本社会を担うであろうベンチャー企業の障がい者雇用を支援していきたいと考えています。」

Q.今後の展望や課題はありますか?

A.「新卒障がい者へのインターンシップのマッチング支援を行い、就職に苦労する学生のサポートをしていきたいです。また、視覚障がい者は就職選択肢が少なく、打破するための施策を考案中です。」

「障がいがある方でも職業の選択肢が自由な社会、一人ひとりの可能性をつぶさない社会を目指し、ベンチャー企業へ寄り添い、共に成長していきたいと考えています。コロナによって俗人的な事務が自動化、按摩業が厳しい状況の中、プラスへの転換ができるチャンスだと思っています。」

取材したMUga/MUchuスタッフより

「創業1ヶ月半でご縁をいただき、茅原さんの『障がい者の活躍する場を作りたい』という想い・使命感に込み上げるものがありました! MUga/MUchuの理念でもある『みんなの分かると分かり合えるのお手伝い』を地でいく姿に共感しかありません!」

KindAgent株式会社ホームページ

さいごに…

障がい者の方や働くことに困難な方の雇用を本気で考える「KindAgent株式会社」の茅原亮輔さんのインタビューをご紹介しました。SDGsを実現するためには、どのような方でもイキイキと働ける社会を築くことが大切だと、改めて感じることができました。MUga/MUchuでも、手作りスイーツを通して障がい者の方に光を与えられる取り組みを、引き続き行っていきたいと思います。

[*INFO*]

MUga-MUchu 公式サイト

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