【SDGs企業に突撃取材#007】国境・宗教・障害を超え環境・人に優しい革製品を生み出し続ける「ジョッゴ株式会社」太田さん

ヒトにスポットを当てたSDGs取り組みについて取材する「突撃取材第7弾」は、バングラデシュに工場を置き、国境や宗教・障がいを超えて、環境・人に配慮した良い商品を生み出し続けている「ジョッゴ株式会社」の太田さんにお話しを聞きました。美しいデザインの向こうには、優しい取り組みが溢れていました。

ソーシャルビジネスを通じて社会問題の解決に取り組む社会起業家集団「ボーダレス・ジャパン」の一員でもあるジョッゴ株式会社は、「感動でつながりを」「より良い地球を次世代に繋げる」をコンセプトに置いています。太田さんが考える社会問題とは?そして、その社会問題を解決するための取り組みとは?ぜひ、ご覧ください♪

Q.どのような取り組みをされていますか?

A.「食肉生産の過程で捨てられる予定の牛皮を使用し、高品質の革に仕上げ、デザイン性・耐久性の高い革製品を制作しています。愛着を持って長く使ってもらうことで、無駄な生産を減らし環境への負担も軽減できるため、良いアイテムを生み出し続けています。他にも、UNROOFブランドにおいて、シップスや中川政七・ヤマップさんとのコラボも行っています。」

「ジョッゴ株式会社」の太田さん

Q.SDGs/CSRに取り組むキッカケは?

A. 「若い頃から社会に対して違和感があり、地球を美しく保ちたいと考えていました。サーフィンを通して自然を美しくするための活動やバックパッカーとしての経験から『お金以外にも価値があるコトやモノはたくさんある』と感じたことと、現在の社会構造への疑問点が掛け合わさったことがキッカケです。ビジネスの方向性を『より良い世界』にチェンジすれば、世界は変わります。」

Q.具体的な取り組みは?

A.「具体的には、バングラデシュに工場を持ち、貧困によって困難な状況に置かれた方々を雇用し、安全な労働環境下で革製品を制作しています。縫製という手に職を持つことで、持続的に仕事ができます。他にも、託児所とアフタースクールの設立やイベントの実施をしています。支援ではなく、正当な賃金を支払いWIN-WINな関係を築けていることも特徴です。」

バンングラデシュ工場

Q.結果としてどの様な事が得られましたか?

A.「世界的にも優秀な縫製技術によって、若い職人さんが増えました。バングラデシュで働く方々が健康になったことも嬉しい成果です。作業へのめり込む集中力がつくなど、人の成長や明るい笑顔を見られることは本当に嬉しいことです。」

Q.今後の展望や課題はありますか?

A.「多様性がある世界で個が輝ける世界の実現を目指しています。ソーシャルインパクト(雇用数)を測り、働いてる方の幸せの数を伸ばしていくために、受注を取るためのブランディングやさらに働きやすい環境の創出をしていきたいです。コロナによって渡航できていないため、落ち着き次第、現地に足を運びたいですね。」

A.「他にも、障がい者の仕事の選択肢の少なさを感じています。活躍の場をもっとたくさんつくっていきたいです。革職人としてのステップアップできる仕組みも考え中です。すべての人が誇りある仕事が持てるよう、今後も試行錯誤していきます。」

取材したMUga/MUchuスタッフより

「太田さんとお話しをさせていただいている中で、点と点での繋がりになりがちな社会構造に対して非常に共感を持ちました。福祉や障がい者の自立支援のために日々頑張っている方々との繋がりを深め、助け合えるような架け橋を作れるよう、私達も頑張りたいと思います。」

さいごに…

自分で使うにも大切な人にプレゼントするにもぴったりな革製品を多く扱う「JOGGO」の裏側は優しさで満ち溢れていました。ヒトだけでなく地球環境にも配慮している取り組みが広く伝わるよう、MUga/MUchuも応援しています。太田さんがおっしゃっていた「すべての人が誇りある仕事が持てる」社会になるよう、私たちも全力で取り組んでいきたいと思います!

[取材協力]

ジョッゴ株式会社

アンルーフ

[*INFO*]

MUga-MUchu 公式サイト

障がい者手作りスイーツ「ブールドネージュ」好評発売中*STORES