【SDGs企業に突撃取材#003】障がい者のアート活動の「継続」を支援し、障がい者の社会参画を目指す「一般社団法人障がい者アート協会」水谷さん

SDGs取り組みについて取材し、発信していく今シリーズ第三弾は、障がい者の方が描かれたアート作品を発信している「一般社団法人障がい者アート協会」の水谷さんにお話しを伺いました♪障がい者のアート活動と経済的対価をつなぐ仕組みとは?そしてそれを継続させていくための課題とは?

障がい者の方の中には「絵を描くのは好きだけど、作品の活かし方がわからない」という方が少なくありません。「一般社団法人障がい者アート協会」は、そのような方に、もっと気軽にもっと自由に発信できる場所をつくりたいと創設。創作活動を通じて社会に参画できる喜びを伝え続けています。

Q.どのような取り組みをされている団体ですか?

A.「私たちは、障がい者のアート活動の「継続」を支援する団体です。現在では、4~89歳のアーティストが900名ほど参加してくれています。障がいのある方が描かれた絵を発信し、創作活動応援費を支払うという独自の取り組みでアート活動と対価をつないでいます。」

Q.水谷さん自身がSDGs活動に取り組んだきっかけは何ですか?

A.「代表の熊本が考える理念に共感し、共に事業を行いたいと思ったことがきっかけです。家族に障がい者がいたという互いの原体験が一致したことも、相通じた一因でしょう。」

「障がい者を一人も取り残さない施策を行いたい、という熊本(代表)の思いを受け、障がい者を納税者にし、社会の一員として自信をもってもらうことを目指しています。」

代表:熊本

Q.現在、具体的にはどのような施策をしているのですか?

「障がい者の方が描かれている作品をより多くの人に見てもらえるよう、あらゆる発信をしています。作品数は26,000点ほどあり、実際に多くの企業や個人の方に鑑賞いただいており、規模が大きくなってきました。無理をしない施策も重視しています。障がい者の方の負担が大きくならないよう、営業・交渉・契約・請求・支払い・納税などの手がかかることはすべて我々が行いアーティストファーストを意識しています。」

Q.活動を通して得られたことは何だと感じますか?

「サイトやメディアに作品が載せられることでの成功体験をつくることができ、障がい者の方ご本人のやる気や自信につながっていると感じます。また、作品を採用した企業にも喜んでいただいているため、アーティストと企業、両者が共に喜ぶ環境の提供ができていることが大きな成果です。」

Q.今後の課題は何ですか?

「急拡大したことによって組織化出来ていないことが課題です。人力ではなくシステムを構築することで、アート協会自身の継続力をアップしていきたいと考えています。」

取材したMUga/MUchuスタッフより

「アート活動を後押しするための独自の取り組みやアーティストファーストな姿勢の背景には熱い想いがありました。家族に悩みを抱えている方がいるからこそわかることを大いに反映された形だと感じました。水谷さんのクリエイティブな発想を聞かせていただくとワクワクが止まりません!」

さいごに…

アート活動と対価をつなぐSDGs活動をしている「一般社団法人障がい者アート協会」の水谷さんにお話しを伺いました。営業や発信が得意ではない障がい者の方に代わってその仕組みづくりをされている水谷さんは、この活動が今後さらに多くの方の社会に踏み出す機会になればと考えているようです。「手作りスイーツで障がい者の社会参画を目指す」MUga/MUchuと同じ想いを抱いている「一般社団法人障がい者アート協会」さんを今後も応援しています♪

[*INFO*]

MUga-MUchu 公式サイト

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